体内で、いちばんエネルギーを使う臓器って?
いきなりクイズ! 人の体内にある臓器の中で、いちばんエネルギーを使うところはどこでしょう?
う~ん、やっぱり心臓かなあ? 肺や胃も大きい臓器だし、たくさんエネルギーが要りそうに思うけど・・・。「おしえてシュガポン!」
正解は「脳」!
脳がうまく機能するには、人間の1日分のエネルギーのなんと約20%も必要なんだ。安静にしていても1日に約100g、1時間当たりだと約4gものブドウ糖が使われているんだよ。

へー! 脳にはそんなにたくさんのエネルギーが必要なのね。ところで、ブドウ糖っていう名前が出てきたけど、脳にはブドウ糖が必要なの?
脳のエネルギー源は、通常の栄養状態ではブドウ糖だけ!
体のエネルギー源は、ほとんどがブドウ糖と脂肪酸(※1)なんだけど、脳のエネルギーになれるのはブドウ糖だけなんだ!
脳には「血液脳関門」と呼ばれる検問所があって、厳し~いチェックがあるから脂肪酸は通れないんだよ。

え!? ダイエットでお砂糖や糖質を極端に制限する・・・なんてのはブドウ糖を摂れていないってことよね?
じゃあ脳にぜんぜん栄養を与えていないってこと?
極端な絶食をした場合には脂肪酸からできるケトン体も脳で使われるんだけど(※2)、そういう時でも脳のエネルギーの3割はブドウ糖なんだ。糖質を全く摂らないのはだめだめ~。お砂糖を制限するなんて、脳にとってはマイナスだよ。
お砂糖を摂ることは、脳のためにとっても大切なことなのね!
お砂糖は「脳のごはん」とも言われるように、とにかく即効性があるんだ。お米やパンよりも吸収が早くて、小腸で消化されると数10秒後にはブドウ糖に変身して血中にあらわれるんだ!
すごい! じゃあ「今から脳をフル回転させるぞ!」って勝負どころでお砂糖を摂るのって、かなり効きそうだね。学生さんやビジネスマンにも、大事な試験や会議前には甘いお菓子や飲み物とかおススメかも!
- (※1)砂糖やご飯・パンなどに含まれるでんぷんは、消化・吸収されてブドウ糖に、サラダ油や肉の脂身などの油脂分は脂肪酸になります。脂肪酸は体内で脂肪として蓄えられます。
- (※2)極端な絶食や糖質制限をすると、ブドウ糖以外を使えない赤血球にブドウ糖を回すため、脳はケトン体をエネルギー源にします。
参考資料:砂糖を科学する会発行:「砂糖健康学」
「砂糖は脳の上質エネルギー」

ブドウ糖は、“脳にとって重要なエネルギー”。そしてそのブドウ糖を効率よく摂れる、パーフェクトな食品がお砂糖!
学力アップやリラックスのために、毎日の生活の中で、適度にお砂糖パワーを摂り入れよう!