第一号覗いてみよう!お砂糖ができるまで
お砂糖の原料は、海外ではブラジル、タイ、オーストラリアや、国内では沖縄、鹿児島といった暑いところで栽培される「さとうきび」と北海道などの寒いところで栽培される「てん菜」があります。ここでは、海外で栽培された「さとうきび」から作られた原料糖を元に、「お砂糖ができるまで」をご紹介します。
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原糖倉庫 原糖船からの荷揚げ 海外で作られた原料糖を原糖船から荷揚げし、原糖倉庫に山のように積み上げていきます。
原料糖はコンベアによって、原糖倉庫から運び出されます。 -
洗糖分離後 原料糖 原料糖の結晶表面についている不純物や色素を取り除くため、原料糖はマグマミングラーと呼ばれる撹拌装置内で糖液と練り合わされた後、洗糖分離機で結晶と不純物を含んだ蜜に振り分けられます。
その後、結晶を温水で溶かして糖液にします。 -
各工程中の糖液
(左から洗糖溶解、炭酸飽充、ろ過後)糖液に石灰乳を加えた後、炭酸飽充塔で炭酸ガスを吹き込み反応させて炭酸カルシウムを作ります。この炭酸カルシウムが生成する際に糖液中の不純物を凝集させてろ過機でろ過すると黄褐色の透明な糖液になります。
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骨炭塔 各工程中の糖液
(左から骨炭、イオン交換、ろ過後、濃縮後)黄褐色の透明になった糖液を脱色能力を持つ骨炭とイオン交換樹脂に通して更に不純物を取り除き、無色透明の純度の高い糖液にします。
その後、紫外線殺菌装置で糖液に紫外線を照射して殺菌し、濃縮して糖液の濃度を上げます。 -
結晶缶内の状態 真空結晶缶 濃縮した糖液は結晶缶へ移され、真空状態でさらに濃縮されます。その後、シード(種糖)を加えて結晶を育てていきます。
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サイロ 製品分離機 結晶缶の中でできた結晶と糖液の混合物(白下)を製品分離機で結晶と蜜に分離します。
取り出した結晶はドライヤーと呼ばれる乾燥設備で乾燥し、クーラーと呼ばれる冷却設備で冷却され、製品の種類に応じてシュガービン、サイロ等に貯えて調温、調湿されます。 -
精製糖 包装機 シュガービンに貯蔵した結晶を篩機にかけて粒度を整えます。製品は、業務用大袋や家庭用小袋など、用途に応じて包装されます。
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用途に応じた様々な形で出荷されます。
業務用大袋 家庭用小袋 バルク車 フレキシブルコンテナ
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