トップメッセージ

三井製糖グループの目指す姿

私たち三井製糖グループの事業は、砂糖が売上高の80%以上を占め、さとうきびという自然の恵みを土台として成り立っております。さとうきびは、砂糖という食卓に欠かせない食品になるだけでなく、CO2を効率よく吸収し、絞った後の繊維分は燃料となり、その他にも様々な有価物を生み出します。すなわち、私たちの事業そのものの発展が、豊かな食生活や持続可能な社会の構築、地球環境問題の抑制などに直結するものと考えております。さとうきびを最大限に有効活用し、当社自身の成長を通じて、社会的課題の解決にもアプローチすることを目指してまいります。

砂糖事業の成長戦略

砂糖事業につきましては、少子高齢化や緩やかな消費減退が続く国内では一層の効率化に努めつつ確固たる地位を目指す一方、成長著しいアジア地域へ活動の舞台を広げていくことが、成長戦略の中心であると考えております。
国内砂糖事業の強化にあたっては、当社の3工場体制に北海道糖業(株)を含めた最適生産販売体制を追求していくと同時に、最高レベルの品質管理体制を維持し、収益力のさらなる向上を図ってまいります。また、原料糖を生産する関係会社とのネットワークを積極的に活用し、国産糖を原料とする商品開発などに引き続き取り組んでいくほか、多様化するお客様のニーズに的確に対応すべく、包装形態の改善などにも注力し、市場への新たな価値提供を目指してまいります。
グローバル展開においては、今後も市場の拡大が見込まれる中国とタイでの事業化を優先して取り組んでおります。
中国では砂糖の需要が年々増大しているほか、品質の高さも求められるようになってきております。当社ならではの生産・品質管理の手法を活かし、事業収益の獲得を目指してまいります。
タイは当社グループが50年以上前から基盤を有している国であり、稲作からさとうきびへの転作が奨励されるなど事業拡大のチャンスを迎えている状況にあります。これを機に、現地の関連会社で生産能力の増強を計画するなど、一層の競争力強化を図っていく方針です。

フードサイエンス事業の成長戦略

当社収益の柱の1つとして成長しつつあるフードサイエンス事業では、グループ各社の成長と経営資源の最適化、M&Aなどの活用を通じて業容の拡大を図ってまいります。
昨今の健康分野に対する関心の高まりを受け、消化吸収がゆっくりで血糖値の急激な上昇を抑制する効果があるパラチノース®や、(株)タイショーテクノスが扱う天然色素などの機能性素材の販売拡大を通じ、健康で豊かな食生活への貢献を目指します。
また、高齢化社会の進展により、確実な成長が見込まれる医療・介護食分野では、栄養療法食品や嚥下補助材のマーケットで大きな存在感を持つニュートリー(株)を中心に、農林水産省が推進する介護食の枠組み「スマイルケア」を進展させ、さらなるプレゼンス拡大に努めてまいります。

研究開発活動

当社では、「さとうきびを使い尽くす」「糖を知り尽くす」のスローガンのもと、国内外で様々な研究開発活動を行っております。タイではNEDO委託事業として、バガス(さとうきびの搾汁後に残る固形物)からポリフェノール等を製造する試験に着手しました。今後もさとうきびや糖に関するエキスパートとして一層知見を深め、「さとうきび総合企業」を目指して新たな事業領域の開拓や用途開発に取り組んでまいります。

安全で働きやすい職場づくり

これらの事業活動の大前提として、社員が安全かつ健康的に働ける職場環境の構築にスピードを上げて取り組んでおります。昨年発生した労働災害事故を踏まえ、二度とこのような事態を起こさぬよう、私たちは労働安全衛生方針「OUR SAFETY COMMITMENT」を制定の上、労働安全衛生マネジメントシステムの認証を取得し、労働安全体制の強化に取り組んでいくことを誓いました。安全文化の構築と浸透のため、社員の意識改革やハード面での体制整備を鋭意進めてまいります。

評価される企業グループへ

私たち三井製糖グループは、ダイバーシティの推進、コーポレートガバナンスの継続的な改善、環境対策などを通じて、引き続き企業としての責任を果たし、透明性や公正性の高い経営の推進に努めてまいります。
株主の皆様への利益還元につきましては、今後も安定した配当と着実な利益成長を通じて企業価値の拡大に全力を傾注し、日頃のご支援にお応えしていく所存です。

株主・投資家の皆様におかれましては、なお一層の理解とご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。(2017年6月)

代表取締役社長 CEO 雑賀 大介