一昨年の金融危機に端を発した世界経済は各国政府による景気刺激策が功を奏し、EU圏などに不安定要素は残るものの、中国・インドなど新興国の活力により、我が国経済も含め緩やかな回復基調にあると言えます。一方、こうして益々進みつつあるグローバル経済化は、巨大人口を抱える中国、インドなど新興国の経済的勃興、それに伴う市場構造の変化と相俟って、各国の利害関係を複雑化させ、WTO(世界貿易機関)での交渉・利害関係の調整、新たなEPA(経済連携協定)の必要性など、日本のコメに代表される農業政策など食糧全般に影響を与える可能性も出てきています。
私ども三井製糖もこうした時代の転換期にあり、原料糖の調達構造の変化、少子高齢化等による砂糖需要の減少などの主要課題に直面しております。しかし、この変革の時代を逆に好機と捉え、当社の強み・優位性をより研ぎ澄まし、「攻め」の面では事業戦略、営業戦略を明確化し、一方で「守り」の面では経営基盤の強化を更に推進し、引き続き業界の雄として邁進して参りたいと思います。
この為、私ども三井製糖は、有利子負債の削減等によって強化された財務体質をベースに、将来を見越した生産設備リニューアルの為の投資や業務の有効性・効率性などの見直しを具体的に推進し、環境負荷軽減にも取り組みつつ、精製糖をはじめとする甘味素材や食品素材など、安全でお客様に安心頂ける製品を安定的に供給することで豊かな食生活に貢献して参ります。
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